親知らずは早めの対処が必要です

親知らずは、奥歯のまた奥に生える歯で、斜めに生えたり一部歯茎の中に埋まったままだったりと、そのほとんどは正常には生えていません。なかでも、斜めに生えているときは要注意。親知らずが手前の歯に向かって生えていると、ブラッシングが困難なため歯と歯の間にたまった汚れがしっかり除去できず、虫歯や歯周病を引き起こしてしまうことがあります。また、手前の歯を押すことで歯列を乱す原因になることも。そのため、ほとんどのケースでできるだけ早めの抜歯が必要となります。

とはいえ、親知らずは必ず抜歯しなければならない、というわけでありません。周りの歯や顎に悪影響を与えてない場合はそのままにするケースもあります。患者様がご自身で判断するのは難しいため、一度歯科医院でしっかり診てもらうことをおすすめします。

親知らずが問題を引き起こすケース

親知らずの状態 問題点
歯が生えきらないまま歯茎が被っている 歯と歯茎の間に汚れが入り込みやすく、炎症が起きて腫れたり痛んだりする。
斜めに生えている 歯と歯の間に食べかすが詰まりやすく、ブラッシングも難しいため虫歯や歯周病になりやすい。
隣の歯を押してしまうため歯並びを乱すおそれがある。

抜いた後の影響と注意点

抜歯による影響
  • 下の親知らずを抜歯すると2~3日大きく腫れます。
  • 炎症が口を開ける筋肉に影響すると、口が開けづらくなります。
  • 下の親知らずは抜歯箇所がノドに近いため、唾などを飲みこむ際に痛みを感じることがあります。
抜歯後の注意点
強いうがいは避ける 歯を抜いたあとは骨に穴が空いた状態です。ここに血の塊ができそれが止血します。強くうがいをしてしまうとせっかく固まった血の塊が取れてしまうので、抜歯したあと1日くらいは口を軽くすすぐ程度にしてください。
血が止まらないときは? ティッシュを小さく折りたたみ、30分程度抜歯した部分を圧迫するように咬んでいてください。
薬の服用方法 痛いときは我慢せずに痛み止めを飲んでください。化膿止めは飲み忘れると血中濃度が下がり細菌を倒す力が弱くなることがあります。

当院では、難しい抜歯の場合は月に一度招いている口腔外科医が診察しています。患者様の状態に合わせて治療を行いますので、安心してご相談ください。インターネット診療予約